クリニカルセラピストKeiko と美容家Caoruのスペシャル対談が実現。日本だけでなく世界中の国で活躍している二人が本音で語る対談式のコラムです。
第2回目は、二人が過ごした日本と海外。そこに住む人たちのライフスタイルでどんな違があるのか?『オーガニック』の本質に迫ります。
▼プロフィール
Keiko
クリニカルアロマセラピスト。英国アロマセラピーカンパニーブランドディレクターでトレーニングスクールの学長を務める。卓越した美容技術、知識、ビジネスセンスを持つ。イギリス在住。
Caoru
各界のVIPや大女優をそのゴッドハンドとホスピタリティで虜にしてきた美容のスペシャリスト。美容コンサルティング、企業プロデュース、認定講師など多方面に活躍中。日本ビューティープロフェッショナル協会代表理事を務める。日本在住。
イギリスとヨーロッパのオーガニックライフ -
Caoru:Keikoさん、前回の最初にイギリスの人たちはホリスティックな考え方で生活のなかにも色々な選択肢があるっていう話をしていましたね。
Keiko:そうですね、やはりイギリスにいると薬に頼るよりもホリスティックなセラピーが大切だってわかっている方たちが多いですね。
薬は最終手段、みたいに。だから日常的に(アロマやハーブを)やっていることが当たり前になっています。
Caoru:そうそう。ドイツなどでも風邪をひいたら「まず、ハーブティ飲みなさい。」とか。
みんなにそれぞれの主治医がいたりするじゃないですか。
Keiko:そうなんですよ、そういう部分は、海外に住んでみるとわかりますね。
昨日話していたデンマークの友人も、オーガニックについて、こういうハーブやアロマについてもすごく詳しい。
そういうことを聞くと日本と違いをすごく感じてしまいますね。
Caoru:やっぱり、日本は、オーガニックやハーブをライフスタイルの中に。なんていうのかな、本当に欧米のような生活に取り入れていくのは大変なことだなって。
それをね、ライフスタイルの中に自然にあるべきものなんだ、っていうことを伝えられたらいいなって思っているんです。
Keiko:本当にそうですね、本当に!わたしはそれをずっと言ってます。
ただ、すごい悲しいんですけど。。イギリスやヨーロッパのことを知って、勉強して、それで日本に帰るとみんな窮屈な思いをすることになるんじゃないかな。
Caoru:それは、わたしもわかる気がする!
オーガニックっていうと、わたしは、仕事でフランス、イタリアに渡航していたり、中でもトスカーナ地方はオーガニックやナチュラルが日常だった。
なかでもスイスは、すごくオーガニック。
Caoru:アルプスのマッターホルンのふもとのツェルマットは、たい肥の匂い、そう自然の匂いがしていて(笑)。自然保護区で、排気ガスもダメなエリア。
これが本当のオーガニックライフだな、っていうことを肌身で感じられた場所のひとつ。
ファーマシー、スーパーも。
本当にイギリスにもヨーロッパにもいえることだけど、本当にオーガニックは生活の一部で、オーガニックのものは普通の薬局に置いてあって、もっと庶民的。
どこに行っても、オーガニックも、ナチュラルも、ケミカルも選んでいいっていう選択肢がライフスタイルがあるのが普通ですよね。
Keiko:そうなんです。その選択肢が日本にも欲しいですね!
いま、オーガニックを選ぶ理由 -
Caoru:そう、この前のインスタライブでも少し話したことなんだけど、オーガニックが良いことがわかっても、じゃあ、どこで売っているの?って
電車に乗って買いに行かないといけない。
やっぱり最寄り駅やどこでもオーガニックが販売していれば、もっとオーガニックってライフスタイルなんだなって思えるじゃないですか?
Keiko:その通りですね。
Caoru:やっぱりオーガニックは食べ物もあれば、コスメも、ペットのものとか色々なものがあるじゃないですか。
オーガニックというのはチョイスする(選ぶ)ものであって、ライフスタイルの中には普通のこと。
特別なことではないのはイギリスでは場所に限らず全体的なものですか?
Keiko:そうですね、私の知っている限りではオーガニックという文化は、イギリスのなかに定着していると思うんですね。
それが証拠に、いま若いこたちがオーガニックを選ぶのが主流になっています。
私の息子、今度17歳になるんですけどオーガニックのことをよく知っていて、それは私がいるからというわけじゃなくて、周りの友達と話しをすると。
なんで?って聞いたら、やはり環境に対しての考え方やオーガニックを使って、クリーンビューティーとして内側も外側も、そして排水溝に流れてもきれいにしていきたいという彼たちの思いというのがしっかりある。
なので若い人たちはもちろん、自分のことを考えたときに綺麗なものを身体にいれたい、食べたい、つけたい、地球にも働きかけたい、という気持ちでオーガニックを選んでいる人たちが多いです。
Caoru:若い人たちは、環境からオーガニックに入ってくることが多いんですね?
Keiko:そうですね、環境が最初にあって、今は色々なもののなかで選べる時代になっていますよね。
だから選ぶ時に、環境が大事なのもあるけど、自分にとっていい物を選んでオーガニックなんだと。
こちらの文化でいまの人たちは、すぐ薬を飲むのではなく、植物とかオーガニックのものを選んで、食べたりつけたりすることが普通のステータスになっているのがすごくわかります。
Caoru:いまの話を聞いていて、なるほどなと思ったのは、それはスイスでもそうだったしオーストラリアとニュージーランドに仕事で関わっていたとき。
「オーガニック&エコロジー」だよ、と必ず言われた。
オーガニック&エコロジーの意識をもって欲しいと採算言われて。
日本は、オーガニックだけで終わってしまっていてそのあたりが欠けていますよね。
Keiko:本当に欠けていると思います。。
Caoru:イギリスも、オーガニックと環境がセットになっている意識が普通ですよね。
Keiko:そうですね。
でもやっぱりちょっと。。なんだろうな~
ちょっとこの前イギリスの友達たちとコーヒーを飲みにいった話をしますね。
Keiko:そのカフェがたまたま、いまだにプラスチックのカップを使っていたんです。
そうしたら二人がものすごく怒り出して、店員さんに「この時代に、こんな容器で飲み物を出すというのはどういうことか?会社はどういう考えなの?」と、言いにいってました。
友人は普通の人ですよ。
それをみたときにこの国はすごいな~と改めて。日本じゃまずありえないんじゃないかなって。
Caoru:絶対ないですね。
Keiko:普通のマグカップで洗えばいい。
彼女たちも言ってましたが、洗えばいいのにどうしてプラスチックなの?って。
Caoru:一般の人たちがその意識なんですね。
Keiko:そうなんです、そこが違うんじゃないかなって。
Caoru:だいぶ(笑)違います。
Keiko:先日、日本に帰ったときに、あれ?なんでこんなにプラスチック使っているのかな?って思うところがけっこうあって。
そこからエコロジーということ、エシカルということ。全て環境についての意識が全部違うなって
それを変えるには、どうしたらいいんだろう?って
Caoru:伝えていくことが大事ですね。
なんでもそうだけど、知らないってことをわたしはちょっともったいないと思っていて、世界が狭くなっちゃうじゃないですか。いま住んでいる日本と、外から見た日本の視点て。
同じ日本なのに全然違うと思うように、海外に旅行や仕事で行くだけだとわからないけど、そこに生活するともっと自由に選択できることが知れて。
知っていてチョイスすることと、知らないでチョイスするのはものすごく違うな、と思ったときに、日本にも知りたい人たちはもっといると思うようになって。
Keiko:本当に、こっち(イギリス)は一般の人でも意識がすごく高いです。
Caoru:最後に、Keikoさんがイギリスにいて、一番オーガニックの感覚で驚いたことってなんですか?
Keiko:食べ物ひとつとっても透明性があって、追跡していくとどこのどういう生産者でどういう育て方で、どんな化学薬品を使っていないとか、きれいにわかったことが驚いたことと。あと種類が多いですね。日本に比べて。
Caoru:そうかもしれない。オーガニックって製品だけじゃなくてそれが作られている背景やなんのためにそれを作っているかとか。
Keiko:何をもとにして作っているのか、どういう影響があるのか?とか、ちょっとでも知れば意識が変わっていく人もいると思うので、そういうことも伝えていきたいですね。
Caoru:そうですね、ぜひ伝えていきましょう。
また次回も話すことが沢山ありそうですね(笑)
Keiko:はい(笑)、放っておいたら朝まで話せちゃう。
まだまだ続く本音トーク。
コラム連載は、毎月8のつく日に更新予定です。
次回の掲載を楽しみにおまちください。
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